川上の投資家
賢者は年率10%程度の利回りで運用してきた!
富裕層の投資リターンは年9.1%?
フランスの経済学者であるトマ・ピケティの本で、世界的ベストセラーになった『21世紀の資本』によれば、
世界のトップ1億分の1の資産保有者は、1987年~2013年までの期間、自身の財産をインフレ率プラス6.8%/年(インフレ2.3%/年をザックリ足すと9.1%/年)で増やしてきました。
※もうちょっと正確にはフィッシャー方程式で計算してください。
(引用: トマ・ピケティ 21世紀の資本)
上記の資料から、世界の超富裕層はかなりハイペースに資産を増やしている事が分かります。
成功者はマイノリティ → 一般的な資産運用では上手くいく確率は低い!
次に下記の資料ですが、これは アメリカ人の中でアメリカ株をどの位の富の人がどの位持っているか? を示すグラフです。
(出典:リズ・アン・ソンダースのtweet)
冨を多く持つアメリカ人の上位1%は、アメリカの全株式の53.1%を保有しています。
逆にボトム50%(下半分)の人達の保有分を全部足しても1%にもなりません。
アメリカ株で言えば、ごく一部の人間が全体の大部分を保有してしまっているワケですから、
資産運用とは一般的な手法では、上手くいく確率はとても低いと私は思えます。
富裕層の投資手法は?
では、
「富裕層は何に投資しているのか?」
実は世界の富裕層や機関投資家が、いつ何に投資しているのか?を検索できるサイトがあります。
例えばアメリカでは株や証券を1億ドル以上保有する機関投資家は、アメリカの証券取引委員会(SEC)に4半期ごとに資産状況を報告することが義務付けられています。
その内容はSECのサイトで公表されているので、例えば、ビル・ゲイツ財団とかバークシャーハサウェイの運用状況を調べようと思ったら誰でも可能です。
個人的にはGURUFOCUSというサイトが分かり易くて気に入っています。
それらを見てみると、多くのトップ投資家や富裕層は、
『世界経済を引っ張っていくような企業の株』だけに投資をしていて、逆に、儲からないような投資先には基本的に投資をしないという戦略で運用をしているように思えます。
(管理人のイメージでは)
下記の図のようなイメージですね。
私の考えでは、富裕層(川上の投資家)の特徴は、ベストだと思われる投資対象に集中して投資し、それ以外には極力投資をしない。という事だと思います。
凄くシンプルなのではないでしょうか。