バンガードだけで良いんじゃない?
バンガードだけで良いんじゃない?
川上の投資家はバンガードを買う!
投資信託(ファンド)の会社でバンガード社をご存じでしょうか?
例えば日本の大手である野村證券なんかは、営業マンもそこらに居ますし、皆さんも営業された経験はあるでしょう。
また、TV等でもコマーシャルは沢山やってますよね。
それに対して、バンガードはリテール向けの営業マンは基本的にいませんし、コマーシャル等ほぼやっていませんので知らない人も居らっしゃるかもしれません。
そいうと、
「えっ? 営業マンが居ないならどうやってお客さんに投資信託を買ってもらってるの?」
といった疑問が発生しますよね。
バンガードの場合は、投資信託を株式市場に置いておいて、
「投資したいなら投資して。」
といった感じのスタイルです。
バンガードの事を知らない人からしたら、
「えー? そんなんでファンドが売れるの?」
と思われるかもしれませんが、下記がノムラやバンガードの運用資産額の分かる資料です。
(出典:ウイリス・タワーズワトソン)
上記の数字を円換算して野村と比較したモノが下記のグラフになります。
野村アセットマネジメントが約84兆円なのに対して、バンガードは約1058兆円の差があります。
バンガードはセールスマンの給料コストやコマーシャルコスト等、不要と思われるコストを削ぎ落し、その分クライアントのコストを最小限にするというスタイルです。
ブラックロックのiシェアーズや、ステート・ストリートのスパイダーも同じようなスタイルです。
バンガードからは特にそういった哲学へのこだわりが感じられます。
ETFの手数料コストは安く、信託報酬でいえば業界の平均が0.31%/年です。
しかし、バンガードの平均は0.008%/年と、約1/4にまで抑えられています。
(上記2つの画像の出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン ウェブサイト)
また、アメリカ大型株へ投資するミューチュアルファンド(投資信託)の信託報酬の平均が1.03%/年なのに対し、
同セクターに投資するETFの平均は0.27%/年と約1/4程度の安さです。
しかし、バンガードの同セクター(S&P500だけど)は0.04%/年と、そこから約1/7程度までコストを削減しています。
世界のトップレベルの投資の成功者の本とか読むと、
「金融機関へのコストがパフォーマンスに与える影響は大きい。」
といった内容が書かれていない本はほぼ皆無だと思えます。
それだけ川上の投資家達はコストの重要性を理解しているのでしょう。
上記グラフからもそれがヒシヒシと感じられますね。