αとβ
αとβ
αとβとは?
投資にはαとβという専門用語があります。
βは市場からもたらされるリターンです。
簡単に言うと、平均値のリターンですね。
αは運用者が上手くトレードして、市場平均(β)を上回るリターンになります。
αを狙うのは非常に難しいし、費用対効果は薄い!
多くの人はスケベ根性がありますから「より多くのαをゲットしたい!」って気持ちは強いでしょう。
しかしマクロで考えれば、それってすごく難しい!。
だって、多くの市場で7,8割は機関投資家とかヘッジファンドとか富裕層とか世界のトッププロ達が動かしていますよね。(多分)
であれば、上場している市場でαを狙うという事は、彼らとマネーゲームをして彼らからお金を取ってくることを意味します。
情報ソースにしたって、おそらく彼らに物凄いアドバンテージがあると思えます。(こちらは非常に不利)
私のようなプロでない人では、川上の情報ソースを獲りに行く作業にお金と時間をかけるだけでも物凄く大変な事なのだと思えます。
また、勘を頼りにトライするほど、ギャンブルになっていきますよね。
βだけでは十分ではないのか?
もちろんαを狙って大金持ちになる人もいるでしょう。
しかし、それは全体の割合で考えればマイノリティーなのかもしれません。
逆にβと比べ、リターンを大幅に減らしてしまう事だってあるでしょう。
じゃあ、
「βだけで十分なリターンを享受できるのか?」
と聞かれれば、
世界経済を牽引するようなトップのビジネスのβなら、ほとんどの人にとって十分なリターンになると思えます。
市場に勝とうとすることは敗者のゲーム!
バンガードの創業者であるジョン・C・ヴォーグル氏が著書であるインデックス投資は勝者のゲームの中で下記の内容の記載があります。
株式市場を長期にわたって保有することは勝者のゲームであるが、市場に勝とうとすることは敗者のゲームである。
(出典:インデックス投資は勝者のゲーム)
私には、この一言が資産運用の全てを物語っているようにも思えます。