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高金利・高配当の罠

高金利・高配当の罠


『高利回りで安全!』 物理的に成り立ちません。

資産運用において「安全に儲けたい!」と思われる人も多いのかもしれませんが、そういったマインドは金融の世界では最も危険だと思えます。

まず一つに、『高利回りで安全』なんてものは基本的に存在しないからです。

『高利回り』であればボラティリティは高くなって当然ですし、それが自然な姿です。

また、『安全』であれば高利回りはありません。
超低利回りになる筈です。

『高利回り』と『安全』はまさに矛盾しているワケで、両立はしません。


もし『高利回りで安全』な投資アプローチを受けたのなら、「それは詐欺ではないか?」と疑うべきでしょう。



高金利債券ファンドの例

上記の具体例として新興国の高金利債券ファンドを一つご紹介しましょう。


新興国は基本的に物価が上昇しやすくインフレ率は常に高めです。

という事は、それ以上に利息が無いとなかなか預金してもらえない為、預金など様々な利息(金利)は高めです。


金利の少ない環境が当たり前になっている我々日本人からすると、そういった高金利に魅力を感じる人も居らっしゃるでしょう。


しかし、私の知る限り新興国の債券ファンドの類の投資パフォーマンスは全体的に良くないと思えます。

S&P500のような世界経済を牽引する企業の株のインデックスと比べたら、長期のパフォーマンスは圧倒的に低い数字になっているでしょう。

具体例を下記に貼り付けます。

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(出典:MORNINGSTAR


上記の新興国債券ファンドは分配金が年6.63%

高い時で年7.44%もあります。

それでも、トータルリターンは年平均でマイナス5.66%/年(過去5年間のトータルリターンは約-24%)となっております。(評価基準日:2022年12月31日)


高い分配金は魅力ですが、それ以上にインフレ率(通貨の毀損率)が高いのなら長期的にはマイナスになる確率が高いでしょう。

ましてや日本のインフレ率は世界的に最も低い部類に入りますので、日本とのインフレ率の差の分だけ為替差損が発生する可能性は高いでしょう。

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(出典:Twitter ひろゆき氏)


世間一般に良い儲け話が来るなんてことはほぼ無く、儲け話だと思ったら詐欺だった。
(上記のように大手金融機関がやっているのは、法律的には合法なのでしょうけど。)

みたいな話ばかりなのでしょう。


本当に儲け話なら、金持ちだけで枠は埋まりますからね。



金欠な投資先は要注意!

金融商品を作るのだって大変なんです。

そこまでして皆に投資してもらいたい程、お金が欲しいのでしょう。

要はお金が不十分(金欠)だからそうなってるワケです。

彼らは金融機関に致し方なく高いコストを支払っているのでしょう。


例えば、皆さんが資金調達したいときに、年5%とかの利息のとかでお金借りたり、債券発行したりします?

そう考えれば、年5%とかで利息払ってまで資金調達しなければならない相手は、凄くお金が不十分な状態なのかもしれませんよね。


本当に良い投資なら、川上の投資家達が直ぐに投資します。

金融機関だって、良い話はまず川上に持ってきます。

先に川下に持ってったら、川上の投資家に怒られちゃいますからね。

だから良い投資なら、川下に降りる前に枠は埋まります。

それが本当に良いモノなら、資金は十分だから、がんばって資金調達する必要なんて無いんです。

その投資対象に十分な魅力があれば、利息ゼロでも川上の投資家は喜んで投資します。

川下まで投資話が来るって事は、「そもそも良い投資ではない。」と私なら判断します。

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