投機的リターン
投機的リターン
投機的リターン(speculative return)とは?
投機的リターンとは、投資家の実際の儲けと投資リターンとの差になります。
(出典:インデックス投資は勝者のゲーム 図表2-1を引用)
具体例で説明させて頂くのが分かり易いと思えます。
上記の図はアメリカの上場企業に投資した場合の投資家の儲け(市場リターン)と投資リターンを116年間のデータをまとめています。
- 投資リターン ・・・・ 利益成長率+配当利回り(9.0%/年)
- 投機的リターン ・・・ PERの変化率(0.5%/年)
- 市場リターン(投資家の儲け) ・・・・ トータルリターン(9.5%/年)
投機リターンは投資家の儲け(市場リターン)と投資リターンの差になります。
上記のデータによれば、アメリカ株の場合は投資家の儲けと投資リターンの相関性が非常に高く、投機的リターンは0.5%/年と非常に少ないことが見て取れます。
投機的リターンの高いアセット
アメリカ株とは逆で、投機的リターンが高いアセットもあります。
例えば、フェラーリやロレックスや銀座の一等地のような希少価値が上昇していくようなアセットです。
最近ではビットコイン等が代表的です。
それらのアセットは基本的にお金を稼ぎません。
だから利益は常にゼロ。
配当もゼロ。
利益成長率ゼロ + 配当利回りゼロ = 投資リターンはゼロ
です。
しかし、そのアセットの希少価値が上昇していく事もあります。
下記のようなイメージですね。
例えばビットコインとかは冒頭のS&P500の様な投資リターンによる裏付けが無く、
投機的リターンが大きいので、個人的には長期投資では検討したくないアセットです。